行き方｜吉祥寺の元闇市「ハーモニカ横丁」の魅力

吉祥寺駅北口のすぐ目の前にある「ハーモニカ横丁」。元闇市で路地が入り入り組み所狭しとお店が並んでいます。

元闇市「ハーモニカ横丁」

東京には戦後の闇市から続いている街がいくつか残っています。

細く入り組んだ路地があり、所狭しとお店が密集している。

雑踏がゴミゴミとして猥雑さがありつつも、活気があった昭和の雰囲気が魅力的で街歩きにも楽しい所なのです。

東京に残る元ヤミ市

例えば上野のアメ横や新宿のゴールデン街などが有名ですが、ヤミ市から発生した繁華街が今でも残っています。

今や住宅街のような場所でも街角の一画を見てみると元ヤミ市だったような商店街もあります。一方で、下北沢の駅前食品市場のように再開発で姿を消してしまった街もあります。

とは言え時代の流れなのか、このような町並みは徐々に消えつつあります。

ちょっと前まではいろんな街を歩いてみると元ヤミ市の街角を多く見かけましたが、その多くは再開発の名の元に、あるいは防火対策のためなどで一つ一つ姿を消してしまったのです。

そんな貴重になりつつある元ヤミ市の姿が残る街角のひとつが、吉祥寺のハーモニカ横丁なのです。

元闇市の鬱蒼とし路地裏は残しつつも、人気の飲食店や新しいショップを巻き込んで昼は街歩きに、夜は飲み屋街として人々が集まってくるのです。

ハーモニカ横丁への行き方

ハーモニカ横丁があるのはJR吉祥寺駅の北口。

東京でも人気のこの街はいつでも人で賑わっています。

新しいお店が並んでいるのですが、ハーモニカ横丁はそんなお店の裏側にあるのです。

お店の間にポツリとある看板。

まるで異次元への入り口であり、そこを進むとハーモニカ横丁の暗くて魅力的な路地裏が広がっているのです。

ハーモニカ横丁の場所

ハーモニカ横丁があるのは吉祥寺駅北口の一画です。

表側は普通に商店街や繁華街なのに、その内側に入っていくと路地が何本かあり両側にはハーモニカ横丁のお店が並んでいます。

表通りは普通の商店街。

その内側に広がるハーモニカ横丁。

そんな路地裏を歩いてみました。

ハーモニカのようにお店が並ぶ

さて、ハーモニカ横丁の名前の由来はまるで楽器のハーモニカの吹出口のようにお店が並んでいる様子から来ているらしいです。

確かに路地には小さなお店がずらりと並んでいて、上から見るとたしかにそんな感じがする。

そしてそんな密集地帯の間には路地が通っているのです。

路地は人がやっとすれ違うことが出来るくらいの細いもので、それぞれのお店が主張するように軒下がせり出している。

並んでいるお店も色々で、昔からつづくような商店もあれば、若い店主がはじめたような新しいショップまでバラエティに富んでいます。

私自身高校生の頃に初めて歩いた路地裏がこのハーモニカ横丁なのですが、このまるで活気あるアジアの都市を思わせるような「路地裏」という存在にカルチャーショックを受けたのを覚えています。

東京にある繁華街や商店街と呼ばれるものの多くは元を辿ると戦後ヤミ市から発展したものが多く、このような「路地裏」にはまだざわざわとして発展途上だった頃の記憶が染み込んでいるのです。

特にこの吉祥寺のハーモニカ横丁はそんな路地裏の中でも現存している大規模なもので、歩いてみたくなる魅力があるのです。

ハーモニカ横丁のひとつの路地「中央通り」に並ぶ飲食店です

ハーモニカ横丁の路地と地図

ハーモニカ横丁には「仲見世通り」「中央通り」「朝日通り」「祥和会通り」と細い路地が迷路のように通っているのです。

しかしここではスマートフォンの地図に頼らずに、適当に路地をぶらぶらするのも良い感じです。迷っても必ずどこかの通りに出れるので、安心して探索気分を味わえますよ。

必ず商店街の通りに出られるのです。

ハモニカ横丁の人気のお店

さて、このようにお店が密集しているハーモニカ横丁。

狭い地域に木造の建物があるわけですから、やはり火災には気を付けなくちゃいけないわけです。

この頃特に元ヤミ市の町並みが火災で消えてしまったニュースをよく耳にします。

タバコのポイ捨てなどは危険なので、絶対に止めましょう。

元ヤミ市の町は、どこもが狭い場所におもちゃ箱のように色んなお店が詰め込まれている感じがして歩いていてとても楽しいもの。吉祥寺を訪れた際にはぜひ行きたい場所です。