ビックカメラの新宿東口店が新しくオープンしたので行ってきました。
元は、三越新宿店の店舗跡に出来た店舗は、非常に大型であり、
さらに、今までの電気屋の概念を覆すような店舗の
雰囲気を持った、都会的で、斬新な売り場のお店でしたよ。
ではでは、そんなビックカメラ新宿東口店です。
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新宿の三越アルコットが閉店してから話題になっていましたが、
その跡地に入った、ビックカメラの新宿東口店がとうとうオープンしました。
場所は、さすが83年間続いた、三越のあった場所だけあり、
新宿でも一等地の、新宿駅東口の新宿通り沿いです。
そもそも、この新宿は、電器店激戦区であり、
2010年にヤマダ電機東口店が歌舞伎町に面する靖国通り沿いに
大型店舗を作りましたが、それと対決するビックカメラは、
東口においては、中小型の店舗が分散していました。
シャッターが閉まった旧店舗。
新店舗への行き方がでかでかと。
なお、アルタ前の店舗は、携帯電話を中心に存続するよう。
新宿は、商業地、ビジネス街、歓楽街などなど
多面的な要素をもった街ですが、
商業地としての新宿の中心は、伊勢丹本店や丸井本店の並ぶ、
新宿通沿いであり、それらとビックカメラが並んだ感じです。
ビックカメラ新宿東口店の特徴としては、
電気屋らしくない電気屋でした。
電気屋と言えば、テレビなりパソコンなりの、
電気製品がとにかく大量に並んでる感じなんですが、
この店舗においては、電気製品の魅力を引き出す事に
主眼が置かれている感じです。
ちょっと、店舗構成を見てみます。
建物自体は、旧三越アルコットの建物をそのまま改装したもので、
地下3階から地上8階まであるのですが、
そのうち、1階の一部と2階、3階には今をときめくユニクロが
入っていて、ビックカメラの店舗は分断されている感じです。
分断されていると不利なんじゃないかとも思う訳ですが、
電気屋を利用する人のニーズは、現在、2つに分かれてるんですよ。
いわゆる、モバイルニーズと家電ニーズ。
モバイルニーズは、不況と言われる電機業界でも勢いがある部分であり、
パソコン、スマフォ、タブレット、デジカメ等々のカテゴリーです。
一方の、家電ニーズとは、もはや成熟市場へとなってしまい、
なかなか付加価値を見いだす事が出来なくなっている、
家で使う、いわゆる白物家電と言われるものです。
正直、モバイル関係の商品は、放っておいても売れると思うのですが、
このビックカメラ新宿東口店で、興味深かったのは、
この、白物家電の売り方でした。
それは、ただ家電を、冷蔵庫や掃除機といったカテゴリーごとに
並べるのではなく、お客さんのニーズごとに並べる方式です。
先ほどの、店舗構成から、お客さんのニーズを考えてみます。
こう見てみると面白いですよね。
まるで百貨店のようです。
ニーズを掘り起こしやすいように、
店舗がターゲットごとに分かれています。
昔のように、洋服ブランドに価値を見いださなくなった現代人には、
百貨店よりも、電気屋さんの方が、人々のニーズを見いだせそうです。
では、店舗構成を見ながら、
どんなニーズがあるのかを考えてみます。
百貨店ならば化粧品が並ぶ1階には、
女性向け美容家電と美容グッズが並びます。
やはり、女性にとって美容というのは、永遠のテーマのようで、
それを電気製品で解決しようとしてます。
今をときめくユニクロが2階、3階に挟んで、
さすがに、電器店ということで、主流のAV機器が4階にあります。
その上には、女性がターゲットの料理と洗濯に関するエリアです。
ご飯をより美味しくしたり、油を落とせる電子レンジとか。
さらには、ちょい贅沢消費のコーヒーメーカーとか。
ワイン売り場もここにあります。
電気製品を並べるだけじゃなく、
料理関係のニーズ全般を満たそうとしているのが、
この店舗の特徴です。
その上が、
掃除機やエアコンといった、家庭を維持するための家電エリアです。
掃除機は、やはり、ロボット掃除機。
そして、エコ旋風で、まさの復活を遂げている扇風機です。
その上には、男性向け理容製品やゴルフや自転車といった商品が並びます。
言い換えると、お父さんが自分の裁量で購入出来る商品たちです。
やはり、お父さん向け商品は、どの場でも追いやられるようです(笑)。
しかも、このビックカメラ新宿東口店は、半分くらいは女性のお客さんを
見込んでいるようであり、店員さんも、4割が女性とのことです。
そして一番上には、お子様向けのおもちゃ売り場でしたよ。
白物家電は、成熟市場となってしまった感がありますが、
こういう風に見てみると、新しいニーズをたくさんありそうです。
気づかなかったニーズを教えてくれるような店舗構成でした。
昔の百貨店は、人々に新しい価値を伝達することが存在価値でしたが、
今の電気屋さんは、新しい家電の付加価値を伝えるのが役目のようです。
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