王子での花見と言えば飛鳥山公園。徳川吉宗が植えたという伝統ある桜の名所です。
王子駅のすぐ隣にある飛鳥山公園。
電車からも見える桜の山はとても美しい。
なんたって江戸時代からの桜の名所であり、日本で最初の公園なのです。
植えられている桜は8代将軍徳川吉宗によるものであり、まさに江戸っ子も楽しんだであろう伝統のお花見場所なのです。
さて、そんな飛鳥山公園にも今年も桜の季節がやってきました。
気象庁の発表によると、2017年の東京の桜は、
3月21日
に開花宣言がされています。
それから1週間ほどで見頃になると言われてますが、寒い日が続きどうやら桜も足踏みをしているようです。
4月2日の日曜日。東京の満開宣言が出された日に飛鳥山を訪れました。
ただ、飛鳥山の開花状況は今ひとつという感じで、山が桜色になるのはもう少し時間が掛かりそうでした。酒盛りしてる人は大勢居たのですがね。(笑)
今週は気温上昇が予想されてるので、数日の内にどんどん開花していくのではないでしょうか。今週の中頃から、週末にかけて見頃になりそうです。早く満開の桜を見てみたいですね。
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飛鳥山公園の良さは、何と言っても王子駅からの近さです。
王子駅の南口改札で降りてみると、そこから飛鳥山へと向かう歩道橋があるので、それを渡れば良いだけです。
JRの線路に沿ったように位置しているので、アクセスの良さは抜群なのです。
鉄道と共演するように桜が満開なので、鉄道写真を撮るような方にとっても良い風景が撮れるかもしれませんね。
さらには、王子駅の中央口から向かおうとあすかパークレールなる小型ケーブルカーもあるのです。
飛鳥山はその名のとおり小高い山になっているのですが、これに乗れば楽に登ることが出来るのです。
これならお年寄りや体の不自由な方でもお花見を楽しむことが出来ますね。さすが高齢化率の高い北区ならではの設備です。
下を眺めてみると、都電がゴトゴトと音を響かせながら、明治通りの坂道を降っていってました。
東京では、山で見かけるような立体的な桜の風景はなかなか見かけないのですが、ここ王子にはここ飛鳥山と音無渓谷とがあり、立体的に桜を楽しめる数少ない風景なのです。
さて、この風景を見ていると、これは将軍という地位ながらも、故郷である紀伊を離れ、江戸で暮らす吉宗の故郷への情景なのかなとも思いました。
「王子」という地名は、紀州熊野の若一王子神社に由来し、「飛鳥山」の名も同じく紀州の阿須賀神社に由来しているとされています。
この地に故郷の名残を見つけた吉宗は、下に流れる石神井川を故郷の川に模して音無川としました。
そして飛鳥山には桜を植えたのです。
吉宗は故郷である紀州の風景をこの飛鳥山に見出していたのかもしれませんね。
さて、このようにして飛鳥山は造られました。やがて桜の花は咲き乱れ、現代の私たちをも楽しませてくれ花見の名所となったのです。
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