池袋で巨大な買い物フロアを持つ西武と東武の百貨店はデパ地下や屋上が人気のデパートです。売上や店舗や由来を比較しました。
池袋での買い物といえば「西武」と「東武」です。
東口にある西武百貨店。
西口にある東武百貨店。
どちらもそれぞれの百貨店の旗艦店であり都内随一のフロアをかかえる巨大店舗です。
西武にはパルコが、東武にはルミネが直結しています⇒パルコとルミネで買い物する
4つの巨大店舗は池袋駅に隣接しているのでとても便利です。
池袋には他にも電器店家電戦争やサンシャインのエンタメエリア、乙女ロードに巨大書店集積地と買い物を楽しめる街ですが、やはり「西武」と「東武」の百貨店は最も象徴的なのです。
ではそれぞれの店舗を見てましょう。
西武も東武も池袋駅に直結です。
池袋駅は地下通路がメインなのですが、そこから直接つながっているので雨の日でも濡れずに行けます。
もちろん
西武百貨店は東。
東武百貨店は西。
という池袋のあべこべ関係の法則だけは間違えないようにしましょう。
どこにでも両店への看板があるので迷うことは無いでしょう。
ただ、両店とも南北にとても長い構造のため、ある程度店舗のフロアについては知っておいた方が良いです。
ファッションの西武と呼ばれるだけあってその大部分が服飾エリアとなっています。各フロアは北側の「パルコ」とつながっているので、好みに合わせてどちらでも買い物出来ます。「ルイ・ヴィトン」、「エルメス」、「ティファニー」といった高級ブランドがキーテナントとしてあります。人気のデパ地下はB1階がスイーツやギフト、惣菜系のお店が並び、B2階が生鮮食品です。池袋駅の地下コンコースから直接行けるのがとても便利です。上層階の「ロフト」そして南側別館の「無印良品」と「三省堂書店」が大型テナントとしてあります。
ファッションエリアは年齢層がやや高めの印象があり、南側にある「ルミネ」と使い分けると良いでしょう。「ユニクロ」と「ニトリ」の大型店舗も入っています。東武百貨店は特に飲食関係に定評があり、デパ地下の食料品売場は日本最大規模ですし、上層階を占めるレストラン街「SPICE」も46店ものお店が入ります。催事場で行われる北海道物産展なども人気があります。
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さて、もちろん百貨店は買い物をする場所ですから各フロアの店舗を巡るというのも良いですが個人的におすすめなのが屋上です。
両店舗とも屋上フロアに力を入れています。デパートの屋上と言えば昔は何も無かったで有名なものでしたが、今や食事にイベントにとても充実。
池袋は人でどこも大混雑ですが、広い空が気持ち良い屋上は散歩やデート、ちょっと休憩するにもおすすめです。
特に西武の屋上はすっかりお洒落な雰囲気になってしまい、昔の昭和ノスタルジックを感じさせるデパートの屋上とは一変してしまいましたが、元祖食漫画「孤独のグルメ」に出てきたうどん店「かるかや」も健在です。
ぜひさくっと食事をしたい時におすすめです。
池袋東武でおすすめは日本最大級のレストラン街「SPICE」です。
11階から15階までの大部分を占めていて、手頃な価格から高級な食事までバラエティ豊かなお店がずらりと揃っています。特に休日など街中が大混雑するような日は、下手に歩き回るよりもこのレストラン街で数あるお店から選んだ方が、美味しくゆったりと食事が出来ますよ。
もちろんデパートの代名詞「デパ地下」も充実しています。
両店舗ともデパ地下は都内随一レベルの充実ぶりで、今晩のおかずから贈り物のお菓子を選ぶのに困らないです。駅が中心なので行き来しやすく、実質的にどちらの百貨店のデパ地下も使うことができるのです。
西武、東武ともにデパ地下の営業時間は午前10時からです。
閉店時間はどちらの百貨店も
平日・土曜 午後9時
日曜・祝日 午後8時
となっています。日曜・祝日だけ閉店時間が早くなるので注意してくださいね。
平日はともに夜の21時まで営業しているため、帰宅の途中や乗り換えの合間にも訪れやすいです。池袋駅は西武、東武ともにターミナル駅であり、多くの人々が利用する百貨店なのです。
ではここで西武百貨店と東武百貨店とを比較してみましょう。
店舗面積はやや東武が上回っていますがほぼ同じくらいです。
しかし売上高および年間来客数でいうと西武が大きく上回っています。以前は池袋の西武と東武といえばライバル関係で売上なども拮抗していましたが、今や西武の方が大きく人気があるようです。
確かに両店を歩いてみても西武の方が売場の雰囲気も華やかで人々の流れが多く賑わっている印象があります。隣接しているパルコとの接続性も良く、若い人でも流入がしやすい感じがします。
とは言え「百貨店」という業態は今の時代にそぐわないようになってきており、日本トップレベルの同店と言えども経営的には厳しい時代を経ています。
西武は元々は西武ないしセゾングループの傘下でありましたが、グループは解体し今では7&iホールディングスの傘下に。
都内随一の店舗面積がある池袋西武は「百貨店」という業態の趨勢を占うような存在であり、ここからどのようになっていくのか観察したいなと思います。
一方の東武は西武に大きく水をあけられています。
確かに店内を歩いてみても、店舗の多くは昔のデパートの雰囲気が強く閑散としているイメージがあります。デパ地下やレストラン街、催事場には定評がありますが年齢層の高さ感が強く、昔のデパートから抜け出せないような感じがします。
やはり売上的には芳しくないようでユニクロやニトリといったいわゆるテナント商売を挑戦し始めたものの、いろいなギャップを埋めきれてないようです。
経営母体としては東武鉄道の傘下であるため体力的には問題ないものの、百貨店単体で考えると厳しいものがありそうです。
そんな東武には池袋西口一帯の再開発計画があります。
これは起死回生の一手であり、街ごと新しくなるものの古き良き池袋西口を消し去ってしまうものでもあるので、上手くやってほしいなと思います。
さて、最後になりますがここで池袋の西武と東武の東西あべこべ問題についてです。
この答えは簡単で、それぞれの経営母体である「西武鉄道」と「東武鉄道」が武蔵野国(今の埼玉県のほぼ全域から東京、神奈川にかけて)の西側と東側を走っていたことに由来するからです。
西武鉄道は今も埼玉県西方面を網羅しています。東武鉄道は最初は埼玉県東方面を縦断する路線(いわゆる東武本線)だけでした。その後池袋を走る東上鉄道(今の東武東上線)を傘下に入れました。
つまり池袋の西口東口というのはまったく関係なく、武蔵野国の西を走るか東を走るかによるもので、それが池袋の逆側をターミナルをしてしまったためにこの東西あべこべ問題が生じてしまったというのが理由なのです。
「西武」と「東武」以外にも買い物スポットがたくさんあり、一日中楽しむことが出来るし、どんなものでも揃います。
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