外国人が多く住むのが蕨です。物価が安い街でもありますが、そんな蕨の住みやすさは?
日本一小さい市として有名な蕨市は、人口密度もナンバーワンです。
そして埼玉県屈指の外国人が多い街です。
その理由には、物価の安さや不動産の安さがありますが、いろんな人々を受け入れる土壌があるような気がします。
駅前は雑多感のある街並みで、昭和の雰囲気のある赤提灯や安いお店も多く、実質的な生活をしやすい街だと思います。
そんな蕨の住みやすさを見てましょう。
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日本一小さい市でもあるこの街ですが、実は外国人が多い街としても有名です。中国人や韓国人をはじめ、フィリピン人やクルド人など様々な国の人々がこの街で暮らしているのです。
特にここ最近においてはこの傾向が強まっています。
2016年11月の人口データを見てみると、
外国人比率は7%を超える
ような状況です。
この外国人比率7%という数字は、東京都でいうと大使館などが多く外国人が多く住む港区と同じくらい。埼玉県でみると県内トップの外国人比率です。
グローバル化が進むこの頃ですが、蕨市の外国人比率は右肩上がりであり、まさにそれを象徴しているような国際的な街なのです。
さて、これだけ外国人が多い街ですから、蕨を歩いてみると外国人の生活の風景を見ることが出来ます。
例えば、蕨駅の西側にある芝園団地。
この団地は中国の人々が多く住む団地として有名です。
京浜東北線の車窓からも眺めることが出来る巨大な建物なのですが、住人には中国人が多く、団地の商店街には中国系の店舗を多く見ることが出来ます。
さらに、蕨にはクルド人が多く住むと知られています。
クルド人。
いや、これはクルド難民の人たちと呼ぶべきかもしれません。
イラクやシリアなどはIS(イスラム国)による蛮行がニュースでも多く伝えられる地域ですが、この地域に住む人々がクルド人なのです。
彼らは戦禍から逃れるために、難民として世界に散らばっているのですが、そんなクルド難民の人々が日本で多く住んでいるのが、この蕨なのです。
そのクルド人の多さからか、蕨はワラビスタンとも呼ばれています。
「クルド人の土地」を意味する「クルディスタン」と「蕨」をもじって「ワラビスタン」。
正直に言うと、彼らの多くは不法滞在状態であると言われています。しかしながら日本政府が難民を認めることが少ないのもまた事実です。何らかの方法での解決が求められることではありますが、蕨という街はそのようなことでも包容してしまう街のようです。
外国人が多い街ではありますが、彼等と周辺住民との間で問題が起こっているわけではなく、むしろ積極的に交流が行われているとされています。
小さい市だからこそ新しい仲間とは上手く付き合っていこうという土壌なのかもしれませんね。
このように外国人にも住みやすいとされる蕨。そんな蕨の住みやすさとは何なのでしょうか?
蕨は物価が安い街とされています。
駅の近くにはスーパーマーケットが多くて、価格競争をしているし、それに安いお店も多いです。
例えば、猫橋の交差点にあるにこまる弁当。
その名のとおり250円の弁当が売っているお店なのですが、並んでいる弁当のボリュームは250円であるとは信じられないほどの量であり、安い値段でお腹いっぱいに食べられるという庶民の味方のようなお店です。
このお店は西川口にも店舗があるのですが、まさにこの一帯の物価の安さを象徴しています。
蕨の駅周辺には昭和を思わせるようなノスタルジックな街並みとなっています。
蕨出身のこのヒトも言っています。
「周りに何もない、住宅と赤ちょうちんしかないようなところ」で育った
赤提灯が並ぶような路地裏。キャバレーが入るような寂れたビル。再開発から取り残されたような風景が、まだ蕨には残っているのです。
こういうことから蕨の住みやすさを考えてみると、
ちょっと雑然としてるが、抱擁力が高い町
と言えそうです。
再開発による整然とした街並みというよりも、昭和のような雑然とした街並み。しかしそこには日々の営みの匂いが残る。日が暮れたら帰りたくなる。そんな街なのです。
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