鶴見の総持寺を散歩してきました。曹洞宗の大本山であり、あまりにも巨大なお寺でした。
鶴見と言えば巨大な工場地帯。
京浜工業地帯の中心地でありいくつもの工場が連なり、何本もの高い煙突からは白い煙がモクモクと空を覆う。
そして、鉄道の主要な大動脈が走る場所です。
一言で言うと、とても騒がしい工業地帯です。
しかし、そんな雰囲気とは真逆の場所があります。
それが「総持寺」です。
総持寺は曹洞宗の大本山です。
▽曹洞宗 - Wikipedia
曹洞宗とは禅宗の一つであり、坐禅を組むことを大切にする宗派です。日本における曹洞宗は道元によって中国から伝わったとされています。
大本山とは、その宗派の中心的な寺院であり、総持寺は曹洞宗の大本山として特別な地位のお寺なのです。
そんな格の高いお寺だからとても巨大で、そして立派。
山門への長い参道を歩いていると、まるで修学旅行で京都の大寺院を訪れているような気分です。
開山したのは、曹洞宗の第四祖である瑩山禅師。
瑩山禅師は、曹洞宗の開祖である道元の教えを広く世に伝えた人物なのですが、彼が石川県輪島に総持寺を開山しました。総持寺は元々は石川県にあったのですね。
そして、石川県輪島から鶴見に移ってきたのが1911年のこと。
なので総持寺の建物の多くは近代に建てられたものです。とは言え、その多くは本格的な木造建築であり、近代技術による立派な寺院建築を見ることが出来るのです。
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総持寺の総門である「三松関」。お寺の入口です。
そして、三門。まじでかいです。
この大きさというのが半端なく、鉄筋コンクリート作りでは日本一という規模です。
鉄筋コンクリート造りではという但し書きはありますが、それでも最大規模の三門であることには間違いなく、圧倒的な存在感。
金剛力士像(仁王さん)です。見えないけど、、。
モデルは、相撲取りの北の湖関(15歳の時)らしい。
総持寺の山名は、諸嶽山。
三門の隣にある建物が「三松閣」。セレモニーホールとか宿泊施設とかを備えた建物です。これもでかい。
お土産とかも買えたりします。
隣には、全体図マップが。敷地は15万坪を超えるそうです。やっぱりでかい。
ちなみに敷地内には総持寺が運営している、鶴見大学や付属の高校・中学のキャンパスもあります。
制服姿の女子高生を見かけると思ったら、この参道が通学路になっているらしいです。
ますます高まる京都の修学旅行感。
「にゃ〜〜ん」
この辺りまでは、犬の散歩もOKがらしいよ。
香積台。
ここが、総持寺の総受付になるらしいです。
奥に見える門のようなものは、長廊下になっていて、お坊さんたち
が移動に使ってたりします。
長い。長い。
もちろん、朝のお勤めの時は、恒例の雑巾がけをするのかと。
ここを抜けると、総持寺の伽藍です。
ちなみに、総持寺の伽藍に入るには、いくつかのルートがあります。
ここは普段は、開くことない、向唐門。
この門を入ると、丁度、総持寺の本尊のある仏殿へと直結します。
ここを渡る、お坊さんは、必ず、仏殿へ向けて頭を垂れます。
仏殿まで、直線ですからね。
そして、仏殿です。総持寺の中心。
ここには、お釈迦様が祀られているとのことです。
七堂伽藍には、いくつかの建物が。
曹洞宗の開祖である道元や、総持寺を開山した瑩山、
その他歴代の禅師を祀っている大祖堂。
仏殿よりも大きな建物です。
ここで、恒例のお参りをしましたよ。
お香に火を付けてみたところ。
やはり、大きいすなぁ。
敷地の奥には、墓地が広がってます。
石原裕次郎の墓所もここみたいですよ。
放光堂。この地に移転した時の建物らしい。
大僧堂。坐禅を組むところ。
宝物殿。宝が収められています。
このように総持寺は広すぎる敷地に、巨大な寺院建築がたくさんありました。あまりにも広すぎるて、ここが鶴見だなんて忘れてしまうほど。
JR鶴見駅からほんと目の前なのに、静寂な緑に包まれています。
京都の大寺院まで行くのは大変だけど、総持寺に来ればそんなパワースポット気分を味わうことが出来るのです。
「そうだ、総持寺にいこう」
ぜひとも、一回は行ってみることを強くお薦めします。
総持寺へはJR鶴見駅が便利です。
西口側から徒歩で10分くらいで、線路の脇を歩いていくと間もなく大きな入り口に辿り着きます。もちろん三門までは長い道のりではありますが。
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