東京都知事の後に都議会自民党ドンとの対決はあるのか?そんな東京都議会の会派別の割合を、選挙区の定数ごとに見てみました。
新東京都知事が小池さんに決まりましたね。
しかし、そんな中でどうもこの頃東京都の議会。すなわち東京都議会の方がきな臭いというか、政治的な争いの種になってきています。
自民党の東京都議会議員が多く属する自民党東京都連に反して出馬した小池さんもそうだし、その小池さんも都議会の解散とか言っているし。
前の前の東京都知事の猪瀬さんも東京都議会の問題を指摘してるし、そもそも都議会議員には国会議員以上の厚遇があるとも言われているし。
とにかく、東京都議会がここから大きくクローズアップされてきそうです。
そんなわけで、東京都議会の議員構成について調べてみました。
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まずは東京都議会全体で見てみます。
与党である自民党がやっぱし強い。
全東京都議会議員127人のうち、56人が自民系で割合は44%にもなります。
そして、第二党となるのが同じく与党の公明党で19%。2つ合わせると過半数はおろか、3分の2までも達しそうな勢いです。
一方の野党側は、民進系が14%で、共産が13%。民進党は国会ならず都議会でも相当弱まっている感じがします。
そして、その他の中には東京独自の地域政党である生活者ネットワークや、元みんなの党系のかがやけTokyo。そして無所属の議員がいます。
では、これらの東京都議会議員ですが、彼等が選ばれる選挙区ごとにどのような特色があるのでしょうか。
東京都議会の議員さんはその選挙区の有権者数ごとに定数が決められていて、その定数人数が選挙で当選して東京都議会へと送り込まれるのです。
ちょっと調べてみると、選ばれる議員さんの会派の特色がその選挙区の定数ごとに特色が出てきたので、各選挙区の定数ごとに議員さんの会派の比率を見てみますね。(2016年8月時点)
だいたい自民が2人ないし3人。公明が1人ないし2人。共産が1人当選というのが定番のようです。
そしてそこに民進系やその他系の議員が入ってくるような感じです。
これらの割合は例えば世田谷区は共産が無くてて、足立区は自民が弱いというような、地域ごとの特色があるなぁと思いました。
そして思った以上に民進系が弱いなぁと。立候補者も数多く居るので票が分散されるのか、それこそリベラル系の民意も離れてしまっているのか。
さて、定数が4人の選挙区です。
ここでは自民、公明、共産が1人ずつ当選というのが定番のようで、やはり組織力の強さというのが感じます。
そしてもう1人の枠に、民進系か、その他の候補者が当選するという形のようです。
3人区で目立つのは公明党の強さです。
自民党はもちろんなのですが、どこの区でも公明党が当選しています。
共産党よりも目立つということを考えると、選挙は政治的イデオロギーよりも宗教パワーのようです。
民進系の当選は二人区で多いみたいですね。
自民が嫌で、でも公明や共産には入れたくないという消極的選択が集まって民進系候補者有利へとなってる気がします。
それにしても異色なのが、自民党の議員が当選してない台東区と渋谷区です。台東区はドヤ街を抱える平均所得が低い区であるし、渋谷は若く先進的な人が多くWebでの支持率が大切そうだし。とにかく自民党の支持ではないようです。
圧倒的に自民党の強さです。
やはり一人を選べとなったら、最終的には自民党になるということですかね。組織票もものを言うだろうし。
さてこのように定数ごとに各選挙区の会派比率を見てみたのですが、つくづく自民党は圧倒的に強いなぁと。
そして東京都議会銀選挙においては構造的に組織票がとても強いなぁと感じました。
組織票が強いということはおそらく都議会という組織は硬直化してきて、となると利権とか癒着がどうしても生じてきて、となるとドンとも呼ばれるようになるとある程度の力を発揮出来るなぁと。
なんだかここ最近、自民党東京都連ないし東京都議会のあまり良くない報道がされていますが、このように盤石な基盤があると権力というのは傲慢になってくるのかなぁと感じております。
一方で、直接1人を選ぶ都知事選だと、民意を通り越して人気投票とか、その時点のノリで決まってしまう部分が大きいので専制的なリーダーが出てきてしまう可能性もあります。
いずれにせよ、都議会と知事との対決問題とかどっちが勝った負けたとかあまり都民とは関係ないことですよね。
そういったごたごたを早く終らせて、東京都の未来への道が築かれることを切に願います。
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