オフィスが並び再開発が進む東京駅周辺。日本を動かす三菱村の丸の内に、大手町があります。このエリアを散歩してみました。
東京駅周辺は、東京の、いや日本の中心とも言えるでしょう。
都内で一番のオフィス街であり、日本を代表する企業の本社や外資系企業の日本拠点が集まっています。
東京駅を中心に、丸の内、大手町、八重洲、日本橋と、大きく4つのエリアに分かれ、それぞれが大きなオフィス街です。
その中でも、特に大きなビルが並ぶのは東京駅の西側。
丸の内と大手町です。
東京駅丸の内口の目の前エリアが丸の内で、その北側が大手町なのです。ちなみに左側にあるのが皇居です。
両方のエリアとも銀行、商社、不動産、マスメディアの本社が集まり、さらに日本経団連や政府系金融機関などもあります。まさに日本経済を動かしている場所と言えるでしょう。そんな2つのエリアについて見てみましょう。
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特に、丸の内は「三菱村」とも呼ばれています。
というのも、丸の内には三菱系企業の本社が多く集まり、三菱グループの本拠地になっているからです。
丸の内にある代表的な三菱系の企業の本社を地図にまとめてみました。
三菱グループはその系列企業の結束力の強さから「組織の三菱」と呼ばれていますが、これらの企業が一つの場所に集まっているのを見ると、たしかにその結び付きはとても強そうです。
これだけ三菱系の企業が集まっていると、確かに三菱村と呼ばれるのも納得ですよね。
グループの中核企業と言われるのが三菱東京UFJ銀行。
誰もが知っている超巨大企業であり、預金高が100兆円を超える日本3大メガバンクの一つです。三菱グループの金庫番とも言われています。
幕末の頃に、岩崎弥太郎によって作られた三菱財閥ですが、その中の一つが今や日本最大の銀行となっているのです。
そんな巨大銀行の原点が三菱1号館です。
1894年に丸の内に建てられたこの建物に三菱銀行の本店が置かれ、ここから世界規模の銀行へと歩みを始めたのです。
さらには、建物の一部はテナントとして貸出されるなど、今のオフィスビルの原点であり、まさに日本最初のオフィスビルとされています。
そんな由緒正しき建物をその当時の姿そっくりで再現したのが三菱一号館美術館です。
外装も内装もなかなか素敵な造りであり、丸の内や三菱の歴史を伝えています。当時の雰囲気を再現したカフェ「CAFE1894」なんかもとても良く、この場所に来たならばぜひ訪れておきたい場所です。
丸の内は基本的にはオフィス街でしたが、最近は三菱村の大家「三菱地所」の旗振りにより、新しい時代に向けて進化が進んでいます。
この三菱一号館の他にも、丸ビル、東京中央郵便局跡地のJPタワーなどの伝統ある美しい建物を活かした、新しい街づくりが進んでいます。
ロンドンを手本にして造られたというこの街は、建物や街区がモダンな雰囲気。ライトアップされた東京駅は美しく、皇居のお堀は壮大です。
個人的には、夜のライトアップされた時間帯や、休日の人がほとんど居ない時に歩いてみることをおすすめします。歩くだけで荘厳な気持ちにさせてくれるエリアなのです。
さて、つづいては大手町エリアです。
大手町は、東京駅の北西側。丸の内エリアの北側にあります。
名前は、皇居(元江戸城ですね)の大手門に由来しているのですが、そんな大手町ももちろんオフィス街。
NTTや三井物産。みずほ銀行や日本政策投資銀行など、大企業や大金融機関が多く集まっているのです。
さらには、日本経団連の本部もあります。
まさに、日本経済の中心の街なのです。
同時に、大手町はマスコミグループが集まる街でもあります。
読売新聞、日本経済新聞、産経新聞と大手新聞社の本社があり、日々ここから経済や政治に関するニュースを日本中に発信しているのです。
現在の経済は、情報と金融によって動いていると言っても過言ではないですが、それらが全て集約されているのがこの大手町なのです。
さて、このような大手町も再開発が相次いでいます。
元々は、規格的なオフィスビルが並んだ質実剛健なイメージの街並みの大手町ですが、再開発によって近代的なオフィス街へと変化しているのです。
とんでもない位多くのビルが新しく建っています。
これだけ新しいビルが建ち並んだ大手町は、街の雰囲気が一変し、すっかり国際的なオフィスシティへと変貌しています。
そのような街だからでしょうか。外国からの裕福なビジネスマンを迎える星のややアマン東京などの超高級ホテルも、ビジネス一辺倒だったこの街に出来上がっています。
再開発によってすっかり近代的なビジネス街へと変貌を遂げ、今も進化し続けている丸の内と大手町。
これからも日本経済の中心として、世界中から多くの人が訪れ、たくさんの仕事を生み出していくことでしょう。
多くの人によって経済が動かされていることを改めて感じ、日本経済の力強さを実感する街なのです。
三井物産の裏を覗いてみると、ひっそりと平将門の首塚がありました。
首塚にまつわる怪談話から怖いイメージがありますが、実際の将門は、戦いに強く、政治手腕にも優れ、民にも好かれていた有用なリーダーであったとされています。そんなパワーがこの街を見守っているのかもしれませんね。
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