近づく東京都知事選挙。政策を比較してみようということで主要3候補者の小池百合子さん、増田ひろやさん、鳥越俊太郎さんの政策を書出してまとめました。
都知事選が近づいてきましたね。
普段はあまり政治的な事は書かないのですが、この選挙の動向は東京の次の姿に影響を与えそうだし、なんていったって東京オリンピックを迎えるわけですし。
やはり重要そうな感じがするし東京の課題についてもまとめてみたいなと思いまして、有力だと言われている3候補者の政策を紙に書き出しながら考えてみました。
ということで、都知事選についてです。
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まず今回の都知事選ですが、全部で21人が立候補するんです。
これは戦後で最大の人数なわけですが、NHKでの政見放送を見ていると本当にさまざまな経歴の色んな主張の人がいるんだなと思うのです。
もちろん有力な候補者だと数人に絞られてくるのですが、その方々の政見放送を観ていてもどの主張が正しいかとか分からないし、という何が論点で、候補者ごとにどう違うのかさえも分からないので、もう一度投票の基準を組み立て直そうかと思いました。
言うまでもなく、東京の。
日本の首都であり、世界最大級の都市の一つである東京のトップです。
東京都の予算は12兆円というそれなりの国の国家予算にも匹敵するレベルなので、少なくともお金の面での相当のパワーを持っているわけです。
そして、都知事は1000万人の有権者から直接的に選ばれる長なのです。
これは議会によって選ばれる総理大臣とは違い、有権者が直接選ぶことになるため政治的なパワーも大きく、政党の意向に左右されやすい総理大臣よりも、政治的な基盤は安定しているとも言えるのです。
有権者が政治を直接付託することは、本当に大きな政治的権力を生み出すんだなと思います。
もちろん国の権力、あるいは総理大臣のパワーとはちょっと違ってくるのかもしれませんが、日本の5分の1の経済規模を誇る東京都の意向は国としても考慮に入れる必要があり、また他の道府県への影響力も大きいのです。
さて、このようなパワーの大きさを改めて実感すると、やはり今回の都知事選こそは出来るだけ正しそうな選択をすることが重要だなと思うわけです。
じゃあ正しい選択とは何かということですが、それは自分の知っている人を選ぶのではなく、その人を選んだことで東京がどのような姿になるかを考える事が重要かなと思うわけです。
ということで、有力と言われている3候補の政策を見てみることにしました。
色眼鏡を設けず、あくまで中立的に。できるだけ。
そして、政策のマニフェストを見ただけだと各候補の差異が分かりづらかったのです。そこで紙に書き出してみて比較をしてみました。
一番最初に思ったのが施策が具体的なんですね。
他の候補者の方だと政策全体のグランドデザインは描かれていても、それを具現化する具体的な施策までは手薄というか、そこまでは追及されてないというか。そのせいかどの候補者の方も同じような政策だと思ってしまうんです。
それが小池さんの場合はより具体的に政策の中に書かれているのです。さすが東京選出の議員さんです。さらにその施策もキャッチャーで分かりやすく、かつ効果的な施策があるなと感じました。さすがクールビズを提唱された方です。
ではその中でも気になった施策を上げてみます。
・満員電車ゼロ
・残業ゼロを都庁から
・都道の電柱ゼロ
・町会と消防団の利用
・待機児童ゼロのために、保育ママ、保育オバ、子ども食堂
・ガソリンスタンドのエネルギーステーション化
こんなところです。なかなかアイデア豊富な政策が多いなぁと感じました。実現がすごく難しそうなものもあるけれど、強い権限を持った都知事が旗を振ったら可能になるかもなぁ。
気になった所としては、支持母体の影がちらほらと見えてしまう所かなぁ。あと、五輪関係への言及がほぼ無いのですが、僕は逆に好意的に感じました。
つづいては増田さんです。
これは政見放送でも感じたことなのですが、全体をまとめるのが上手いというか、政策の全体像が分かりやすかったです。
「3」という数字にこだわって政策なり施策なりを分類していってるのでプレゼンテーションが頭に入ってきやすいというか、問題点がどこにあるのかが一般市民にとってもすごく分かりやすかった。さすが、元官僚で総務大臣も経験された方だなと。
ただ、問題点は分かったのですが、その解決方法の施策までの言及は少なく、まあそりゃあ分かるんだけど、どうすりゃ良いのよ。と思ってしまいました。
施策の中にある「ICT/ロボットによる介護」や「三環状道路ネットワーク」この部分は興味深かったです。
ただ、何よりも気になったのはオリンピック関連がだいぶ大きいかなぁと。
そしてその中にある「ラグビーW杯と一体の機運醸成」。
うーむ、どうしても「木」が3つある人の名前が思い浮かんでしまう。
さて続いては鳥越俊太郎さんです。
こればかりはしょうがないと思うのですが、政策の具体的な部分がおぼろげというか、どのような都政を行っていくかがまだ曖昧なんじゃないかなと思いました。
具体的な施策として書いてある木造住宅地の耐震化や再生可能エネルギーについても数値目標もあるけど、その実現可能性についてはどうなんだろうとか、そもそも耐震化についてはどの候補者も政策としてあげているので比較しにくいし。
しかし人には優しいかもしれません。
例えばがんの検診率のアップや、先端治療の受診という部分は、やはりがんを患われた経験もあるでしょうし、非正規社員の正社員化などについても言及があります。
ただ、どうしてもこれらの政策は目的ではなく手段のような感じてしまうことです。
舛添知事への反省を入り口に、人権・平和・憲法を守るという事が主目的なように感じてしまいます。
もちろん人権や平和を守ることは大切だけど、しかし都知事として具体的に政策をこなしていくには、その目的はあまりにも遠すぎないかなと。その辺りを目標とするのは作家やジャーナリストの方々の役目なんじゃないかなと考えてしまうのです。
以上主要3候補の方の政策より考えたことです。
ただしこれらはあくまで、僕自身が各候補者のマニフェストに目を通して、僕の主観に基づいて書いたものなので、それなりの偏りはあると思います。
なので、これを読んでいる有権者の方はそれぞれ各候補者の政策に目を通してみてはいかがかなと思います。
それにしても今回よくラジオで政見放送を聴いたのですが、なかなかパンチの効いている放送もあるもんだなぁと。
朝からまさかの放送禁止用語連発で、ほぼ意味がわからないというのは面食らいました。
選挙もよく調べてみると面白いことが多いかもしれませんね。
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