「東京」を題材とする漫画はとても多い。そんなテーマが東京だったり、舞台を東京とする作品をまとめてみました。
先日、新宿駅の地下通路で東京喰種の映画化イベントがやっていました。
人間社会に紛れ込み、人を喰らう正体不明の怪人「喰種」が蔓延する東京。そんな喰種をテーマとする物語なのですが、もはや説明の必要もないほどの人気作品です。
作品の内容はひとまず置いとくにしても、ここで改めて思うのが東京を題材とする作品の多さです。
最近でも「東京タラレバ娘」もすぐに思いつきます。
世界でも最も多くの人が暮らしている街は、数多くの物語も生み出しているのです。
このように東京の街を舞台としたり、題名に東京が入っている漫画をひたすら集めてみました。
まず東京を題材とする作品で多いジャンルが上京物語系です。
はじめての東京、はじめての一人暮らしと、期待と不安がある「上京」をテーマに、東京で恋愛に仕事にと打ち込む姿が描かれます。
・ナナと奈々(ハチ)が主人公
・社会現象レベルの大ヒット作
・作者急病により休載中
バンドを成功させる目的のため、あるいは目的が無くてもとりあえず東京に出てみた。
そんな二人を中心に物語が進んでいきます。2000年代の空気感がとても色濃いです。
早く続きが読みたいなぁ。
・東大を目指す二人の男女
・高校時代と大学時代があり
・江川達也によるエロが満載
IQ300の頭脳と、それに生み出される妄想と性欲に支配された男の物語です。
巨匠「江川達也」によるエロと心理描写はやはりすごく代表作です。元SMAPの稲垣吾郎の主演でドラマ化もされました。
受験→大学進学→上京という定番を、このように描いたかという感想です。
・西原理恵子の私小説的漫画
・美大進学のため田舎から上京
・キャバクラとプー太郎彼氏
上京というのは漫画家自身にとっても大きなターニングポイントのようです。
美大に受かり憧れの東京に出てきたものの、一人暮らしは貧しくキャバクラのバイトとプー太郎の彼氏との同居。ストレスで顔面神経麻痺にもなります。
そんな中でも絵を描き続け、やがて自分の戦い方を見つけていくという物語です。
・藤子不二雄の自伝的漫画
・トキワ荘と伝説的漫画家たち
・漫画界の立身出世物語
これはもっと昔の、上京がもっと泥臭かった頃。
豊島区南長崎の「トキワ荘」。手塚治虫をはじめ漫画を創り出したレジェント達が住んだ木造アパートの話です。
昭和の東京と、上京して夢を叶える。
忘れそうになるけれど、すごく大事な事だと思います。
・アニメ映画の金字塔
・実写を超えた美しい風景
・入れ替わりによる東京生活
超大ヒットした映画ですね。漫画じゃないけどこれは入れておきたいです。
現代のアニメーション技術は、実写以上の美しい東京の風景を描くことが可能となりました。
そして現実感溢れる今の東京の風景でもあります。
入れ替わりによって上京が出来るというのも、すごく今っぽいなと感じました。
・不憫かわいいOLさん
・私のことを描いている!?
・日曜日の夜に読みたくなる
SNSで話題になったイラストの漫画化です。
一人暮らしの寂しさに、まさに共感しまくり。
頑張っている感じがなんとも侘びしく、そしてホッコリ幸せな気持ちにもなります。
・上京のための教科書
・不安が大きい東京生活
・読んで安心できます
これはもっと実用的です。
イラストレーターの著者の東京での1年目を描いたエッセー漫画です。
上京への流れ、東京での電車の乗り方、街でのキャッチセールスへの対処法。そんなことが描かれています。
はじめての東京生活はキラキラよりも、不安や寂しさの方が大きいもの。
上京したばかりの人、上京を考えている人にはぜひおすすめです。
うーむ、、こう見てみると同じ「上京」でも時代によって感覚が違うなぁと改めて思いました。
今も昔も上京というのは一大イベントかもしれないけど、もっと泥臭かった昔と、交通手段も通信手段もある今とはやはり違いますよね。
時代による東京や上京に対する距離感の違いが面白いと思います。
では続いては、そんな東京の街が出てくる漫画を見てみます。
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さて、つづいては東京の街を巡る漫画です。
東京の特徴として、多種多様な表情を持つさまざまな街が集まって一つの都市となっています。
そんな東京の街を巡る漫画を紹介します。
・吉祥寺以外の街を巡る
・東京は本当に多くの街がある
・不動産選びの参考にも
「住みたい街 No1の吉祥寺」へのアンチテーゼです。
東京には本当に色々な街があって、それぞれの街の良さ。住みやすさがあり、そんな街を不動産屋のパンクな姉妹が紹介してくれます。
お客さんはそれぞれの事情を抱え、物語があります。
東京の街を知りたい人にもおすすめで、私も愛読しています。
・「孤独のグルメ」の散歩版
・読むと散歩に出たくなる
・緻密な描写による東京の風景
大人気「孤独のグルメ」の久住昌之&谷口ジローが描いた散歩の漫画です。
あの描写とテイストそのままで、東京の街を散歩しています。
散歩に対する名言が詰め込まれていて、これを読むとぶらりと散歩したくなりますよ。
・東京は自転車サイズの街
・女子高生が自転車で街を巡る
・東京は都会だけじゃない
東京は自転車にはちょうど良いサイズの街です。
そんな東京をチャリで巡る、「東京+チャリ」というジャンルの漫画です。
練馬区という生活に密着した街が中心だったり、話の舞台の案内図もあったりと、実用性もあります。
東京の街を舞台とする作品はとにかく多いですが、その中でも特に街の表情が色濃く出てくる漫画を街ごとに集めました。
・新宿の超高層ビル街が映る
・1980年代の大都会「新宿」
・ハードボイルドとモッコリ
高層ビルが今よりも少なかった頃、西新宿はもっと象徴的な摩天楼でした。
そんな少し昔の新宿が舞台です。
まさにアスファルトタイヤを切りつけるハードボイル感がとても新鮮に映ります。
・歌舞伎町はこわい
・スカウトには気をつけよう
・でもなぜか読みたくなる
新宿歌舞伎町のスカウトマンの話です。
スカウトマン、ホスト、ヤクザ、キャバクラ、風俗と歌舞伎町の裏社会が元スカウトマンの作者によって描かれてます。
なかなかうかがい知れない世界ですが、その分興味が湧く漫画です。
・最長連載記録の大漫画
・下町といえば「両さん」
・綿密な取材による下町解説
亀有だけでなく、浅草や上野など下町界隈が舞台です。
ギャグ部分も人情部分も良いんだけど、個人的には流行や下町界隈をマニアックに描いた話がすごく好きです。
「情熱大陸」での秋本治さんの仕事ぶりは本当にすごかった。
・赤羽という街
・不思議な人がたくさん居る
・赤羽人気のきっかけか?!
東京の北の端の街「赤羽」を描いたノンフィクション漫画です。
山田孝之主演でドラマ化もされましたね。
作者が住んだ赤羽という街は、有名ではないけれど呑み屋が充実した居酒屋タウンのせいか、不思議な住人がたくさん居ます。
最近の赤羽人気は、この漫画がきっかけかもしれません。
・お洒落タウンじゃない吉祥寺
・90年代女子高生ファッション
・街の風景がすごく綿密
人気のヤンキー漫画でもありますが、街の風景にも目が行きます。
舞台は吉祥寺ですが、今のサブカルタウン全開というよりも、中央線沿線の繁華街という空気感。
絵のリアリティがすごくて、女子高生のファッションも含めてまるで当時の風景をそのまま見ているような漫画です。
・金持ち度がまずギャグ
・歩く身代金
・ともだち◯こ
あまりにも現実離れしているのですが、、、「田園調布」という街はこれで知りました。金持ちの街です。
もうお下品過ぎて今の時代にはこういうのは描けないだろうというギャグ漫画なのですが、これこそがギャグ漫画なのです。
アニメ化もされ、いい時代だなぁと思います。
・ボクシング漫画の草分け
・高度成長期に社会的影響
・労働者の街「山谷」が舞台
全てのボクシング漫画の原点にあると言われる作品。
舞台となったのは労働者が住む街「山谷」の泪橋の下にあるボクシングジムです。
時代は高度成長期。発展が進む東京と、まだバラックが建ち並ぶ山谷とが描かれています。
・超国民的漫画
・舞台は世田谷区桜新町
・銅像に長谷川町子美術館
あまりにも国民的漫画すぎて街のイメージが湧きませんが、舞台となったのは世田谷区の桜新町。
街にはサザエさん一家の銅像や作者の長谷川町子美術館もあります。
庶民的なサザエさん一家なのですが、実はハイソな世田谷区民なのです。
・青春アニメの草分け
・聖地巡礼もここから?
・多摩の丘陵地帯が美しい
今や溢れるばかりの青春アニメですが、これはそれらの源流的な作品でしょう。
少女と少年の初恋の物語。印象的に流れる『カントリーロード』。
美しく印象的に描かれるアンティークショップに多摩の丘陵地帯。
ファンの間ではこれらを巡ることも行われました。今思えばまさに「聖地巡礼」です。
このように東京を街を舞台とする漫画・アニメは多くあり、これらは私たちの街へのイメージへ大きな影響を与えています。
各漫画にはそれぞれの年代があり、おそらく世代ごとのイメージの違いもあると思います。東京を題材とする作品はこれからも創られることでしょう。
皆さんそれぞれに街をイメージさせる漫画やアニメはあると思います。
そんな作品があったら、TwitterやFacebookで教えていただくと幸いです
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